肩こりの原因

 

なぜ肩がこるのか

 

「なんで肩がこるんですか?」

今まででこの質問が一番多いですが、とても難しい質問です。

 

 

「疲れ」とか「五十肩」もそうですが、西洋医学的には解明されていません。

ただし、凝っている部分の血流が悪くなっていることは確かです。

 

肩の筋肉の血流が悪い

新鮮な酸素は血流により運ばれるので、筋肉の組織が酸欠状態になる

うまく新陳代謝が行われない

老廃物が溜まって、酸化状態となる

肩がこる、痛い、硬くなる

痛みやつらさが脳に伝わり、ストレスになる

ストレスで血管が縮み、更に血流悪化

 

これが、恐ろしい『肩こりの悪順環』です

 

血流が悪くなるということは、血管が収縮して縮こまっているということです。

 

◆血管が縮こまる原因は・・・

・緊張状態(=働く時間や睡眠時の噛みしめなど)が長い
・筋肉が固定されて力を発揮している時間が長い(パソコンのマウス操作など)
・無意識にストレスを感じやすい

などがあげられます。

 

どんな人がこりやすいのか

 

今までの経験上、性格で表すと

・周りに気を使いすぎる人
・力を抜きづらい人
・真面目すぎる人(イヤと言えない)

このような方は、凝りやすい傾向があると言えます。

 

 

よくご自身でも「姿勢の悪さ」が肩こりの原因だと言われる方がいますが、実はあまり関係ありません。モデルさんのように、姿勢が良くても肩は凝ります。

要は、同じ姿勢をどれだけ続けてしまったか、ということです。
良い姿勢でも持続時間が長ければ凝ります。

患者さんには、モデルさん、ヨガのインストラクター、体操の指導者さんなど、普段から姿勢を気にかけていらっしゃる方々も多くいます。

それでも皆さん、凝ってしまうんです。

 

肩がこったら

 

できれば会社に、ぶら下がり健康器やストレッチポールを置いて欲しいと思います。

一定時間パソコンなどデスクワークをしたら、強制的に固まった筋肉をリセットすべきです。骨格筋は骨(関節)を動かすためについているのであって、長時間筋肉を固定するためについている訳ではありません。

リセットすることは身体にとって就労時間を短くするよりも大事なことです。会社が組織立ててやらないとダメです。しっかりやれば、仕事効率も絶対上がると思うのですが・・・

学校の保健体育の授業でも、筋肉についての講義を取り入れると良いと思います。成長期に意識することは筋肉にとっては非常に有効なことです。

 

肩こりを感じたら…

 

こりを作らないために

 

・同じ姿勢を長時間キープしない
・息を吐くことを意識して力を抜くことを心がける(溜息とは違います)
・右手を使わなくて良いときはマウスから手を離す
・帰宅したら入浴して肩甲骨周りの体操をする(ストレッチポールが簡単)
・ベッドに入ったら、大の字になって寝て深呼吸する

 

体操も深呼吸も2~3分で大丈夫です。時間よりも、毎日続けることが大事です。

何ごとも、継続は力なり!です(>_<)