7月(文月)の養生法 ~健康に過ごすために

二十四節気

 

《二十四節気》 ~ 小暑(7日)~ 大暑(22日)~

 

・小暑:この日から暑中に入り、蝉も鳴き始め、夏本番の暑さを迎える。例年ではこの日より1週間くらい遅れて梅雨明けを迎える。

・大暑:もっとも暑気が激しくなり、夏の到来を強く感じる頃。

・夏の土用:7月19日~8月6日

 

 

農家は田畑の雑草取りや害虫駆除などの作業が暑い中で行なわれるため、活動時間も長く心臓に負担がかかるため、夏の五臓は「心」となっています。

 

日本では梅雨も後半に入り、その独特な湿気にようやく身体が慣れてきたころとなります。梅雨が明けると暑さがドッと厳しくなり、体調管理も難しくなってきます。

 

 

また、エアコンの使用過多により都心部では夜間も暑く、熱中症予防の働きかけもあり1日中冷房の中で過ごす方もいらっしゃいます。

本来は夏で暖かくなっているはずの身体が、冷房により芯まで冷えてしまい、夏風邪など体調不良の原因となってしまいます。

 

若い方はしっかりと外で汗をかくようにしてください。陽が落ちた通勤の帰り道を歩くだけでも結構です。中に溜まった熱を外にしっかりと放出することで、冬に風邪をひきにくい身体になります。

 

 

ご高齢の方は日中は危険な暑さですので、早朝や夕方に少々散歩して発汗するとよいでしょう。朝夕でも蒸していますが、太陽の恵み少しをもらわないと根本的な活力が落ちてしまいます。

 

 

東洋思想の考え

 

東洋思想では、夏-心-熱-南-舌-顔面-夢-喜-苦-赤……と関係が深いと言われます。

土用は、土用-脾(現代では膵臓)-口唇-胃腸-湿気-甘-黄……となっています。

 

夏の五味は苦味です。

子供は心臓が元気ですので、無理やり苦味を食す必要はありません。

大人も苦味を摂りすぎてしまうと、相克関係にある肺を傷めますので、食事に辛味を加えると尚良いでしょう。

湿気は身体のダルさを増加させ、胃腸機能を低下させます。特に、土用の間は東洋医学的にも要注意です。

食欲がない時は無理に食べることはせず、少食を心がけて身体が馴染むのを待ちましょう。

もちろん冷たい物の摂り過ぎは禁物です、悪循環になってしまいます。

 

食養生

 

この頃からは夏野菜の最盛期を迎えます。

苦味の代表であるゴーヤやピーマン。辛味代表の唐辛子やしし唐もおいしい頃です。

 

そして夏の最強野菜はトマトです。リコピンが豊富で抗酸化作用が強くクエン酸やビタミンCも豊富。リコピンを効果的に摂るにはビタミンE(脂溶性)と加熱が必要ですので、ゴマをかけたトマト入りゴーヤチャンプルーが夏最盛期にはお勧めです、苦味のビールもバッチリ合います。

 

 

夏野菜は身体を冷やす効果があるものが多いですので、1日中エアコンの中で過ごしている方は、夏野菜の摂り過ぎにも注意です。

 

また、水分を摂りすぎると「水毒」となり、むくみやダルさの原因となりますので気を付けてください。

 

 

野菜では世界3大美果の1つ、マンゴーが旬です。宮古島のマンゴー、美味しいですよね。カロチンがとても多いので、凝縮されたドライマンゴーもお勧めします。

その他では、パイナップルなど南国フルーツが最盛期を迎えます。

 

海ではイワシ、アナゴ、カジキマグロなどが旬です。イワシはアレンジが利く食材ですので、夏野菜と合わせて調理がしやすいと思います。

 

 

今年は28日が夏の土用の丑の日にあたります。

土用の五味は甘みですが、それは砂糖などの人工の甘みではなく、甘酒や果実など自然の甘みのことを指します。

土用の期間は胃腸を労わることが大切ですので、ウナギの食べ過ぎにも気を付けましょう!