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猫背を治そう part1……正しい姿勢とは!?

猫背とは?

 

パソコンの普及に伴い、現代病となった「猫背」。学生でも多く見られるようになってきました。

 

 

猫背は、文字通り姿勢が普段でも背中が丸まった状態になっていることです。

無意識下での日常的な姿勢の悪さが積み重なり、いつの間にか背骨の両脇の筋肉が固まってしまい、背中が丸まってしまいます。放って置くと、内臓にも悪影響を及ぼします。

 

治療院でも、うつ伏せに寝てもらうと、背中の肩甲骨の下辺りの筋肉がこんもり盛り上がってしまっている方を多く見かけます。人によっては、歪みによって左右差が顕著な場合もあります。

 

背骨には大事な神経が通ってますので、背骨が曲がっている状態が続くと、その神経を介して肺や胃腸などに反射的に影響を与えます。(体性-自律反射)

 

 

猫背は一朝一夕で治るものではありません。治療院で治すためにはそれなりに通わなければなりませんし、その分お金もかかります。

 

今回は、実際に私が治療院で指導している「なるべく簡単にした猫背解消プログラム」をご紹介します。

なぜ簡単にしたかと言うと、しっかりとプログラムを組んでも、量が多かったり時間がかかったりすると、100%やらなくなるからです。100%です。

簡単にしてもやらなくなる方は大勢いらっしゃいます。人は痛みがないと中々本気になれないものです。しかし、将来のことを考え、本気で治したい方は続けていますので、皆さんもトライしてみてください!

 

 

猫背を治すには

 

まず、いきなり「筋トレ」から入ってはいけません。

普段動かさないで固まってしまった筋肉を、一生懸命鍛えてもしょうがありません。

まずは固まってしまった筋肉を「ほぐす」。ほぐしてから「姿勢維持に関連する筋肉を鍛える」のです。

 

 

ほぐすためには、毎日のリセットが大事です。

 

仕事中は業務に集中してしまい、良い姿勢をキープすることは不可能です。日中の悪い姿勢を家に帰ってからリセットしてあげなければ、どんどん溜まっていってしまいます。

 

◆ほぐし編◆

 

①タオル体操

 

~入浴中、体を洗うついでにおこないましょう! 各20回くらい目安です!

 

・首の後ろでタオルを水平に持ち、上下運動。しっかり下に下ろす。腰は反らない。

・後ろで背中を洗うようにタオルを上下に持ち、上と下に交互に引っ張る。なるべくタオルが垂直になるように。スピードは遅くてもOK。五十肩予防にも。

・胸の前でタオルを水平に持ち、そのまま後ろを振り返って回旋する。膝を少し曲げて勢いがつき過ぎないように。

 

②筋膜ストレッチ

 

~会社でも家でもできる時に行う。1日最低1回! 左右30秒くらい目安!

 

これは以前の「筋膜ブーム」で、テレビでも紹介されていたので知っている方も多いと思います。脇の下から腰にかけてキツイと思います。昭和で言う「シェ~」に似たポーズです。

 

・上にくる腕は耳につけるような感じで。
・足をクロスして視線はなるべく背中の方へ。
・呼吸はとめずに普通にする。

 

③ポールストレッチ

 

~最初は2種類5分ずつ、腹式呼吸で!

 

ポールを持っているのに、全く使ってない人も結構いらっしゃいます。

持っていない方は、タオルケットを巻いたり、そばガラの枕などで代用しましょう。

 

まずは、背骨の下にポールを縦に置いて5分くらい乗っかるだけでも十分です。毎日乗ることをクセづけしましょう。

余裕が出てきたら、乗りながら肩甲骨を動かしてください。大きく動かすことでほぐれていきます。水泳の背泳ぎや平泳ぎみたいに動かしてみてください。

次にポールを背骨の下に横方向に置いて、肩甲骨の下の部分が当たるようにします。これも乗るだけでOKです。膝は立てておいてください。

最初はかなりキツイので、頭の後ろを手で支えると良いです。最後の写真のように伸びるとかなりキツく、背中をつることもありますので、徐々に行うようにしましょう。

 

■共通事項

 

ほぐしている場所を常に意識して行い、筋肉がほぐれているイメージを持つこと。

普通に呼吸をし、リラックスして行うこと。

 

今回は「ほぐし」編でした。文字にすると長くなりますが、全部やっても10分かからない内容となっています。

とにかく、毎日やる癖をつけてルーティン化し、気になる猫背を治していきましょう!

 

 

 

 

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