坐骨神経痛にならないために
以前に「坐骨神経痛」について書きましたが、今回はその予防法です!
坐骨神経痛の原因別に解説いたします。
①腰椎(腰の骨)の関節の問題
このケースでは、仕事などで悪い姿勢が続くことにより、その積み重なりで関節に負担がかかっていることが多いです。
背骨は横から見ると全体的に真っすぐではなく、ゆるやかにカーブを描いており、頭の重みや重力をバネの様に逃がしています。
パソコンやスマホのやり過ぎで、いわゆる猫背やストレートネックと言われる状態となり、背骨本来のカーブが失われている状態になると、関節に負担がかかります。ですから、背骨全体に本来のカーブを癖付けてあげないといけません。
通常の首からのS字のカーブが変形した状態になると、背骨の中にある脊髄から出ている神経に何らかの影響を与える可能性も高まります。
年齢とともに変形するケースも良くあります。整形外科でよく聞く「変形性腰椎症」と言われる疾患です。
いずれにしても、毎日の積み重なりが原因ですので、普段の姿勢が悪いと感じている方は、放って置かずにしっかり毎日リセットすることが肝要です。
その時に一番お手軽なのが「ストレッチポール」です。
背骨の下に縦に5分、横に5分。ほぼ寝ているだけでリセットできます。
5分やっただけでも、深く呼吸ができるようになり、やる前に比べて床に寝たときの背中の感触も全然違ってきます。
特に座ったままのことが多い方は、今すぐポチって実践してみてください。
あまり安価なものですと徐々に変形することがありますが、純正品は高いので、その中間くらいでも十分かと思います。
背骨の下に縦に使用するには、長さ90cmくらいのタイプがおススメです。
②臀部(お尻)や腰の筋肉の硬さ、コリの問題
コリが原因の場合の一番多いケースが臀部、特にお尻の外側が硬くなっている場合です。硬くなった筋肉がその下を通っている坐骨神経を圧迫する、という原理ですが、皆さんの多くが自分のお尻が硬くなっていることに気づいていません。
この場合のケアは、先ほどのストレッチポールをお尻の下に入れコロコロ転がして筋肉を緩める(筋膜リリース)か、臀部のストレッチを行ないましょう。
効果的なストレッチはお尻の外側に効かせるタイプのものです。
頭をつけたまま、普通に呼吸しながら40秒くらい伸ばしてください。
これなら寝る前にベッドに入ってでもできますので、毎日のルーティンにしましょう。
種類や回数の多さではなく、とにかく続けることが大事です!
③総合的な問題
腰痛や坐骨神経痛、すべてに言えることは「腹筋」の弱さです。
長時間働くことによる重力に対する負担、姿勢の悪さ、睡眠不足などで背中の筋肉が硬くなってしまい、使うことがなくなった腹筋がゆるゆるになり、身体の前後の筋肉にアンバンランスがでてしまいます。
そのアンバランスが腰痛の原因です。
コツコツとお腹の筋肉、特にインナーマッスルを鍛えることが必要となります。
おススメの腹筋筋トレは、私も毎日頑張っている「プランク」です。1日1分でも十分です。最初は10秒でもきついかもしれません。
お尻が上がったり、腰が反らないように気を付けて実践してください。
とにかく「もう耐えられない!」という時間までやって、それでお終いで結構です。続けるコツは、何セットもやらないことです!
1日に何セットもやるとモチベーションが下がる傾向にあります。1日1回、ただし毎日実行!
とにかく2か月、何も言わずに続けてみましょう……そうすると…腰痛も軽減され、坐骨神経痛も予防でき、ウエストにくびれもできて、お腹もしまる!!
一石何鳥もありますので、早速今日から始めましょう!