9月(長月)の養生法 ~健康に過ごすために

二十四節気

《二十四節気》 ~ 白露(8日)~ 秋分(23日)~

 

・白露:露が凝って白く見えるという意。夜中に大気が冷え、草花に朝露が宿る頃。

・秋分:昼と夜の長さが同じ日で秋の彼岸の中日、これよりどんどん秋が深まっていく。

 

 

この時期は、残暑を感じることが少なくなると共に、一晩ごとに涼しさを感じるようになり、秋を肌で感じられる時期になります。朝晩冷え込むこともあり、いわゆる「季節の変わり目」となります。

 

この時期に身体のだるさを感じることがよくありますが、言葉としてはこれが本当の「夏バテ」です。

暑い盛りに身体がツラくなるのは「夏負け」で、暑気あたりのことを指します。

 

 

体内の微量ミネラル分が不足している証拠ですので、野菜や海藻、魚を積極的に摂るようにしましょう。

 

身体が季節の変化についていけず、ギックリ腰や寝違いも多くなる時期です。朝一番の不用意な動きには十分気をつけて、身体を冷やさない様に心がけましょう。

 

 

東洋思想の考え

 

東洋思想では、秋-肺-鼻-皮膚-乾燥-辛-悲-憂-白……と関係が深いと言われます。

 

湿気が徐々に低くなり、乾燥に注意が必要となります。

乾燥すると、鼻から肺、そして皮膚に影響が出やすくなりますので、肌の保湿や部屋の空気の湿度管理が大事になります。

 

食養生

 

秋の五味は「辛」です。

 

秋と言えば何と言ってもサンマ、ミネラル補給のため小骨や肝も一緒に食べましょう。(内臓を食す場合は産地に注意を!)

 

イワシやホッケも旬となるので、この時期は旬の魚に辛味の強い大根の先っぽをおろしたものをタップリつけて召し上がってください。

 

 

辛みが肺の乾燥を防いでくれますので、自然の辛みを食事に摂り入れることが重要です。獅子唐や生姜もこの時期おすすめです。

 

無理やり辛くしたものを必要以上に摂りすぎると、逆に肺を傷めますので、辛味が元々好きな方は注意してください。

 

ピーマンやシシトウが入った秋のキノコたっぷりカレーなんかも良いのではないでしょうか。(露地キノコは産地に要注意!)

 

 

フルーツでは梨やブドウが旬を迎えます。果物はこの時期から種類も増え、美味しさも増しますが、糖分が豊富ですので夜食には向きません。

 

ちなみに、フルーツの糖分では虫歯にはなりません。

 

フルーツは、運動した日や朝食に摂るようにしましょう。梨は意外と低カロリーです。

 

 

 

東洋医学では、自然と共に生活すること(調和する)が病気を防ぐと言われます。

自然を意識して過ごし、この秋も健康に乗り切りましょう!

 

 

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