メニエール氏病
メニエール氏病とは !?
めまいや突発性難聴については以前に取り上げていますので、そちらもご参照ください。
メニエール病は・・・
繰り返される回転性(天井がぐるぐる回る感じ)のめまいと共に、難聴や耳鳴りなどの聴覚症状が伴うもの、と定義されます。
原因は、耳の奥の「内耳」と呼ばれる器官にリンパ液が溜まってしまうからです。
内耳には、ご存知「三半規管」と「耳石器」、「蝸牛」があり、それらが内耳神経を通して脳につながっています。
それぞれが、平衡感覚と聴覚の役割を担っています。
この部分に、何らかの理由でリンパ液が溜まり、「浮腫んだ状態」になってしまうと、メニエール病の症状が出るのです。
なぜ、罹る!?
リンパ液が溜まる原因は・・・
実は・・・詳しくは分かっていません。
耳鼻科では、ほとんど「ストレス」が原因と言われます。
整形外科での「あ、老化ですね」と同じような使い方です。
世の中ストレスだらけ……そしてストレスを起因とする病の多いこと…
この疾患の場合は、疲労性(肉体)、心因性(精神)、気候性(環境)のストレスが考えられますので、とにかく心と体を休めることが大事です。
自分の身体より大事なものはありません、思い切って仕事を休むことも大事です。
治療は?
鍼灸治療を始めとする代替医療は、このようなストレスを起因とする疾患には効果が期待できます。
内耳の血行不良を改善し浮腫みをとる、自律神経を調整してリンパ圧を降下させる、など鍼灸治療が功を奏することがあります。
ストレスが起因ですので、リラクゼーション効果を取り入れることも大事です。
耳のツボはどこ?
耳の症状に関するツボは、耳の周り以外にも、足に反応があることがあります。
耳の近くでは、「竅陰」、「完骨」、「角孫」などめまいや耳鳴りでも用いるツボを使います。
メニエール病で足に反応があるのが、足の内くるぶしと外くるぶしの下辺りで、押すと痛い所です。
ツボで言うと、内側の「照海」と外側の「申脈」あたりです。ここにお灸をします。
また、自律神経を安定させるために、背部への鍼灸も欠かせません。
首や頭のマッサージも加えると、相乗効果があります。
また、根本的な日常生活も見直さないといけません。
日常生活を変えないと、たとえ治っても結局再発してしまいます。
体に出る症状は、体内からの悲鳴だと認識して、普段から疲労を溜めない様に気を付けましょう!