プチ運動のススメ

ヒポクラテスの言葉

 

「歩くことは人間にとって最良の薬である」
「病気は食事療法と運動によって治療できる」
「筋肉を十分に使っている人は病気にかかりにくくいつまでも若々しい」

 

西洋医学の父と言われるヒポクラテスの言葉です。ハーブやプロポリス、プラセンタなど様々な治療法の先駆者です。

 

何より「ウォーキング」の重要さを紀元前のギリシャ時代に指摘していることが驚きです。

 

筋肉と代謝量

 

動物の筋肉には骨格筋と内臓筋があります。

骨格筋は、一般的に「筋肉」と呼んでいるもので、関節や骨を自分の意志で動かせる筋肉のことです。

一方、内臓筋は自分で動かすことができない筋肉で、自律神経によりコントロールされ心臓や肺などを動かしてる生きるために欠かせない筋肉です。

 

 

皆さんは「基礎代謝量」と言う言葉を聞いたことがあると思います。

基礎代謝量は安静時に使用するエネルギー量のことで、人の1日の総エネルギー量の約70%にあたります。

 

また、1日の基礎代謝量の約20%を脳が使い、約25%ずつを筋肉と肝臓で使います。筋肉、肝臓、脳を動かすために基礎代謝の7割ほどを使用する計算となります。

また、基礎代謝量は筋肉量に比例します。筋肉が落ちると、基礎代謝量も落ちるわけです。

 

筋肉と熱産生

 

身体の熱を産生するメインとなる器官は筋肉と肝臓です。

筋肉はブドウ糖からエネルギーを作る時、肝臓は栄養物を代謝する時にそれぞれ熱を作ります。

例えば、激しく運動した後はエネルギーが多く作らるので、それだけ身体も熱くなります。このように、1日の熱産生量のうちの約6割を筋肉が占めると言われています。

 

 

肝臓や脳はエネルギーを多く必要としますので、健康のためには「基礎代謝量」を落とさない様にすることが大事です。

また、体温が1度下がると免疫力が30%以上、代謝が12%落ちると言われます。体温を下げないために、意識的に筋肉を動かして、熱を産生することが重要です。

 

 

筋肉をつけよう!

 

現代の社会生活では、1日座ったままパソコンに向かう仕事が増え、指しか動かさないこともあります・・・その結果、首や肩にコリもできるし病気にもなります。

 

その一方で、激しい運動も実は免疫を下げます。

フルマラソンの後は風邪をひきやすい、とはよく言われることです。運動で疲れて、筋肉を修復するのに手一杯になってしまうのです。

ですから、無理なく適度に身体を動かすことが大事です。

 

……そうは言っても運動する時間がない……って言い訳が聞こえてきそうですが、私もそちら側です。

めまい

 

どんな運動が望ましいか。

ヒポクラテスが言う通り、まずはなんと言っても歩くことが1番です。

人間の筋肉のほとんどが腰から下の下半身に集中していますので、まずは太もも、お尻、ふくらはぎを動かすことです。

 

 

早歩きの散歩を15分以上がベストですが、駅では階段を使う、帰りは一駅前で降りる(都心部の方は)など通勤でも工夫することでも実践できます。

 

雨の日やアレルギーで外で運動したくない方は、家の中でのモモ上げやスクワットでもOKです。スクワットは膝を痛めることもありますので、やり方に気をつけましょう。

 

 

スポーツクラブに入会して週に1度しか行かないなら、週2回家でスクワットなどをしたほうがマシです。

 

理想の運動量は「汗ばむ」くらいです。発汗は老廃物を排出するので解毒にもなります。

運動もしない、お風呂はシャワーしか浴びない…では身体に毒が溜まり放題になってしまいます。

 

 

下半身を使って運動することは、体重減少、血液検査数値の改善、ボケ防止にもつながります。

 

ダイエットも健康も勉強も、毎日のちょっとした努力の積み重ねです。

ローマは1日にしてならず…これを機にトライして、習慣づけてみましょう!