突発性難聴 ~耳閉感、聞こえづらさ
突発性難聴の原因
疲労やストレスを溜めて放置してしまうと、耳鳴りやめまいの症状の原因となります。
更に、その症状を放って置くと、難聴に進行してしまう方もいらっしゃいます。
難聴は早い段階で治療しないと、そのまま治らないケースもありますので、早めの対処が必要です。
耳鳴りや難聴は、耳の奥の内耳の循環障害のことが多く、耳鼻科も手を焼く症状です。
ウィルスや血圧異常でも起こりますが、大人で起こる原因はほとんどが 過労、ストレスです。
肩こりは万病の元とも言います。
突発性難聴で来院される方のほとんどは、首や肩に凝りがあります。凝りを原因として、内耳への血液循環が悪くなるのでしょう。
特に後頭部の首と頭の境目、肩の真上の尾根ラインからやや鎖骨側、肩甲骨の内側の骨際のコリがひどい方が多いです。
突発性難聴の治療
治療の基本は鍼灸と指圧になります。
指圧治療
指圧は丹念に上述した肩や首の凝りポイントを探りながらほぐしていきます。
耳の周りや頭もプラスするとさらに効果的です。
ストレスが高い方が多いですので、痛みのない押圧でリラックスすることも大事です。
鍼灸治療
鍼灸治療で使うツボはまず2つ。
めまいで使用する「外関」。
外関は手首の甲側中心で、手首を曲げるとシワができる所から肘に向かって指2~3本分の押して痛い所です。
もう1つは、耳の下の「翳風」。耳たぶの後ろの後頭部の骨際です。
そして耳の後ろの「頭竅陰」と耳の真上の「角孫」も重要です。
頭竅陰は、親指と人差し指で耳を上下に挟み、一番後ろに尖った所が当たった所。
角孫は、人差し指で耳を餃子のように裏から縦折りにして、一番上の尖った所が当たった所です。
症状がある方は、これらを押すとズ~ンと痛む感じがします。
治療期間
突発性難聴は治療期間がかかることもあります。
日常生活でもしっかり入浴したり軽く運動したりして、ストレスを軽減しつつ、焦らず前向きに向き合うことも大事です。
そして何より、オーバーワークをやめ、身体を労わることが最優先です。
このような症状は日頃のメンテナンスが大事です。
心と体をリセットできるルーティンを作り、疲れを溜めないようにしましょう。