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11月(霜月)の養生法 ~健康に過ごすために

二十四節気

 

《二十四節気》 ~ 立冬(7日)~ 小雪(22日)~

 

・立冬:木枯らしが吹く頃で、北国では初雪がちらつく

・小雪:雨も冷えて雪となり、お歳暮の準備を始める頃

 

立冬から暦上は冬となります。

現代の日本ではこの季節は晩秋となり、朝晩の冷え込みがきつくなる一方で日中の日差しは過ごしやすくなりますが、1日の寒暖差により体調管理が難しい時期でもあります。

 

紅葉が綺麗な季節となりますが、草木は種を残し立春の頃まで冬眠します。

動物たちも徐々に食べるものが減り、あまり体を動かさなくなり、冬眠する動物はその準備に入ります。

 

 

人間も同様で、冬にかけて生体反応も自然と弱くなっていきますが、家電や衣服の発達により、現代では随分と過ごしやすくなりました。

しかし、寒くなると普段以上に体を動かさなくなり、足腰の冷えを増長させます。毎日少しでも運動をするように心がけましょう。

 

 

 

東洋思想の考え

 

東洋思想では、冬-腎-耳-髪-骨-寒-鹹(塩辛)-驚-黒……と関係が深いと言われます。

 

寒い時に必要なのが塩分です。

塩は何故か悪者にされていますが、人間にとって生きていく上では最重要なミネラルです。

精製された食塩(真っ白のサラサラした塩分相当99%以上の塩)ではなく、天日干し製法の海塩や岩塩などミネラルをしっかり含んだ本物の塩を摂るようにすれば、血圧にも問題ありません。

 

食養生

 

季節的には五穀豊穣を迎え、新米や新そば、芋類や豆類が収穫を終え、昔と違い食欲の秋がまだ続きます。

 

 

果実では、富有柿やリンゴが旬になります。柿やリンゴが赤くなると医者が青くなる、と昔から言われるように、とても栄養豊富で抗酸化作用もありますので、この後に旬が来るミカンと共にバランス良く摂るようにしましょう。

 

 

 

魚ではキンキや秋サバ、ししゃもなどが美味しい季節となります。

 

 

長芋や山芋、冬野菜も旬を迎え出回り始めます。冬野菜は夏野菜とは逆に、体を温める効果がありますので、果物と合わせて効率よく摂ると良いでしょう。

 

この時期は、冬野菜やイモをたっぷり入れたお味噌汁がおすすめです。使用する味噌も、原料となる塩や熟成方法にこだわっている、麹菌の生きた本物の味噌を使いましょう。

 

 

冬の予防

 

冬になると乾燥し、ノロやインフルエンザなどのウイルスが活性して、罹患する方が徐々に増えてきます。

 

この時期マスクをされるかたが増えますが、ウィルスはマスクを素通りしますので予防としての意味はありません。口内の乾燥を防ぐためにはなりますが、不織布は化学物質ですし、すぐにマスクの内側が雑菌だらけになりますので、極力使用は控えましょう。

 

乾燥するとウイルスは元気になりウヨウヨその辺りを漂っています。免疫力が高ければ、鼻にウイルスが入り込んでも発症はしませんので、しっかりと免疫力を上げておきましょう。

 

その時に大事なのが腸内細菌の状態です。腸は人の免疫の7割が集中すると言われるくらい大事な器官です。

 

赤肉の常食、暴飲暴食、薬の多用を避け、菌にとって良い環境を保ちましょう。オリゴ糖や食物繊維も摂るようにし、良い常在菌を活性化させてあげることも大事です。

 

 

手指の消毒は皮膚の常在菌を殺してしまい、マスクは酸素摂取量が減り、どちらも人間本来の免疫力を落としてしまい、本末転倒となってしまいます。

 

重要なのは食生活や睡眠です。日常生活を見直して、しっかりと対策を取りましょう!

 

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