腸活のススメ

「すべての病気は腸からはじまる」

 

西洋医学の父と言われるヒポクラテスの言葉です。自然界にあるもので、対症療法や病気予防など医学を体系づけた、「医学の祖」と言われる人物です。

 

超重要な器官「腸」

 

免疫機能の中枢とも言われる「腸」。腸内の菌数は100兆個とも言われます。

骨髄ではなく、小腸造血説があるくらい重要な器官で、「第2の脳」と良く言われますが、お母さんのお腹の中では脳よりも先に作られます。食事で摂った栄養の吸収も腸で行っています。

腸内環境を良い状態にキープすることで、代謝が促進され、快便となり、免疫力も向上します。健康を保つ上で、腸内の活性化は切っても切り離せないものなのです。

 

意外と知らない乳酸菌

 

継続的な乳酸菌ブームでヨーグルトなどを食べる方も増えました。私も玄米から乳酸菌を培養して、入浴や掃除など色々な事に使っています。

 

しかし、乳酸菌を食べたり飲んだりしてもそのほとんどが胃の中の胃酸で死滅してしまいます。乳酸菌も酸性ですが、胃酸のペーハー値は病原菌を殺すためにさらに低く強烈です。そこをなんとか切り抜けた乳酸菌は小腸に届き、日和見菌を活性化します。

いわゆる善玉菌とか悪玉菌とか言いますが(正式な区別はありません)、腸内の菌のほとんどはこの日和見菌だと言われます。乳酸菌が届いて善玉菌が多くなると日和見菌は善玉を応援し、悪玉菌を数で圧倒します。これが腸内の菌バランスが身体に良い状態です。

 

しかし、せっかく腸まで届いた乳酸菌も1日で役割を終えて便になります。ですから、悪玉を増加させる代表格である「お肉」を毎日のように食べる方は、悪玉菌にエサをあげている状態ですので、日和見菌は悪玉菌を応援してしまいます。これが腐敗した腸内環境=身体に悪い状態です。

良い状態の人は毎日便が出て、硬さも程よく色も黄土色。

究極の便は…匂いもしないそうです!

腸内の菌バランスが良くなると、栄養の吸収もスムーズになります。免疫細胞も活性化され、一時話題になった水素も腸で作られるため、細胞の抗酸化にも役立ちます。

 

腸をいたわる!

 

そこで、最低でも以下の項目を気を付けてみてください。

 

【腸生活向上のためにすること】

・極端に冷たいものを摂らない
・動物肉や乳製品の摂取はほどほどにする
・安易に抗生物質や痛み止めを飲まない
・発酵食品はちゃんと菌が活性しているものを選ぶ
・善玉菌のエサであるオリゴ糖や食物繊維を上手に摂る

 

注意点

 

酵母や菌などを摂取する時は、菌が活性している状態のものを選ぶよう心がけましょう。一般的なスーパーで売っているほとんどの味噌や醤油、漬物などの発酵商品は、残念ながら殺菌されてしまっており、発酵状態にはなっていません。発酵食品を購入する時は、しっかり発酵させて作ってある、菌が生きている本物のものを選んでください。

お味噌汁もアツアツのだし汁で味噌を溶く方がいらっしゃいますが、ぬるいくらいのお湯でないと、味噌の酵母菌が死んでしまいます。味噌は野菜などにつけて、生で食べるのがベストです。

 

植物性を選ぼう!

 

乳酸菌は動物性よりも植物性を選びましょう。植物性のほうが環境に強く、繁殖もしやすいです。基本的にどんな植物でも乳酸菌が付着していますので、色々試してみるのも面白いです。ちなみに私が培養しているのは玄米の乳酸菌。お灸の元でもある蓬や明日葉なんかも使用しています(玄米以外は元菌を購入して培養しています)。

まずは、腸に良いことをしようとするより先に、腸に悪いことをしないクセをつけましょう。

健康は健全な腸生活から!日頃の暴飲暴食を控え、免疫力をキープするためにも腸が喜ぶ生活を心がけましょう!

 

参考

乳酸菌においては、胃酸などにより菌が死んでもその死菌がある程度腸を活性化しますので、無駄にはなりません。サプリメントやカルピスなどの死菌でも同様ですが、製造過程や混合物などを良く考えて、摂取するものを選択してください。