自律神経 の乱れが原因とされる症状・・・最近非常に増えた症状です。
自律神経の乱れとは
身体の調子が悪く不快な症状があって病院に行ったものの、検査上は何も問題がなく、最後に「自律神経(の乱れ)だね」と言われビタミン剤を処方されただけで途方に暮れ、当院にいらっしゃる方が多いです。
『自律神経⇒不随意神経(意志とは関係なく勝手に働いている)』
呼吸や発汗などの体温調節や代謝や消化など、「生きる」上での機能面でとても重要な役割を果たしています。
その中枢は脳の「視床下部」と言われています。
ご存知の方も多いと思いますが、自律神経には、
①交感神経 (興奮時に優位になる)
②副交感神経(リラックス時に優位になる)
とがあり、基本的にはこの2つが拮抗的にバランスよく働いています。
このバランスが乱れることにより、各種不快な症状が出ます。
①は脊髄の中でも、胸髄と腰髄から出ており、
②は脳と仙髄から出ています。
指圧などに行って、背中を押して固いと「●●が悪いですね~」と言われることがあると思いますが、これは『自律神経反射』のうちの「内臓―体性反射」の論理からきています。
各臓器の自律神経が、脊髄のどこから出ているかが決まっているからです。
自律神経が乱れるわけ
仕事時間が長いと交感神経ばかりが働き、いざ寝る段階になってもなかなかリラックスする副交感神経に切り替わらなくなり、寝つきが悪くなり慢性的な睡眠不足に陥ってしまいます。
先ほど書いたように、いわゆる「背中」からは交感神経しか出ていません。普段、姿勢が悪く背中が丸まってしまい筋肉が硬くなっていると、自律神経にも悪影響を与えます。
自律神経の乱れと鍼灸治療
自律神経の治療には、東洋医学を始め代替医療はとても有効です。
私の場合は、脈診による経絡治療で全体の「気」の流れを鍼で整えた後、背部やクビ周り(特に延髄周り)を中心に施術します。
日頃の緊張(仕事)時間が長いことが多いですので、ゆっくりした指圧も入れてあげると相乗効果がでます。
鍼+指圧、このマッチングは経験上とても有効です。
ツボでは、脊椎間(背骨の凸と凸の間)に反応が現れますので、そこに施灸します。お灸は自律神経の治療には外せません。
症状が浅ければ、1度でかなりスッキリされる方もいらっしゃいます。治療回数などは症状の深さにより前後します。
仕事、家庭の不安、様々なプレッシャー、昼夜逆転の生活、長時間間労働、離婚や身内の不幸などが原因となります。
心当たりがある方は、リラックスとストレス発散、規則正しい生活を心がけましょう。
神経の問題ですので、治療の手技だけではなく、治療院の環境(音や雰囲気)、治療家の態度なども影響します。そのあたりはしっかり調べてから行ってください。
自律神経症状でお悩みの方には、一度鍼灸治療を体験されることをオススメします。
※自律神経に関する症状で悩みの方に対する院長お勧めのコースは
⇒トータルボディケアコース