ぎっくり腰(ギックリ腰)

いわゆるぎっくり腰、英語では acute low back pain、「魔女の一撃」です。

・・・ぎっくり腰が起こりやすい季節があります。

春と秋のお彼岸近く、いわゆる季節の変わり目。次に梅雨。そして年末。これが「3大ギックリ腰注意季節」です。

朝晩の寒暖差があり、特に春は環境の変化も重なるので、とても多くなります。梅雨は湿気とエアコンの使い始め、年末は想像通りで寒いのに無理して掃除をするからです。

 

「五十肩」と同じで、「ギックリ腰」という病名はありません。「急性腰痛症」という括りになり、原因もしくは結果として、腰椎椎間板ヘルニアや筋筋膜性腰痛、腰椎椎間関節捻挫などに分類されます。

ぎっくり腰は、ひどい場合は全く動けなくなります。立つどころか動けないのです。このような状態では、治療云々ではなく、とにかく一番楽な姿勢で安静にしていてください。一人暮らしの方や、家族に迷惑をかけたくない方は救急車を呼んでも大丈夫です。日常生活がままならないのでしょうがありません。2~3日の入院です。

微妙なのは、そ~っと歩くには大丈夫……こんな状態です。「何とか頑張れば行けそうなので、予約空いていますか?」こんな感じの電話がたまにかかってきます。

そんな時は……頑張る必要はありません!大人しく安静にしてましょう!寝るのがつらければ立っててください!おそらく、ソファなどに座っているのが一番痛いはずです。

治療院までの往復を歩いたり、タクシーに乗ることで少なからず悪化します。筋肉を痛めて炎症が起きていることがほとんどですので、腰の筋肉を使えばその炎症が悪化するのです。せっかく頑張って来院して、少し良くなったのに、帰り道で元の木阿弥…なんてことになりかねません。

急性期は無理をして治療を受ける必要はありません。整形外科に行っても、痛み止めとシップをもらうだけです。

アイスパック(冷凍庫にとってある保冷材や氷嚢など)で痛い所だけを冷やして、まず炎症を止めましょう


10分冷やして、30~40分休む……これの繰り返しです。

じっとしていても痛みがあり寝れない場合は、家にある市販の痛み止めを飲みましょう。急性期は炎症が必ず起きていますので、安静にして冷やす、まずこれです。
温泉気分で痛い所をお風呂で温めては絶対ダメですよ・・・(足などはOK)

会社に行く? いえいえ、休んでください。
電車に乗って急ブレーキかけられたらどうしますか? 誰かがぶつかってきたらどうするんですか?

 

ぎっくり腰の原因は基本的には蓄積疲労です。
いきなりなるのがぎっくり腰だと思いがちですが、ジワジワくるタイプもあります。

背中や腰、殿部(お尻)に疲労(凝り)が溜まっているのに、何もせず放っておいて耐えきれず爆発した状態です。脳が「頼むから休んで!」と指示を出していると思ってください。

急性腰痛は、しっかり休んで治療しないと、繰り返すことが非常に多いのも特徴です。
ギックリ腰で、4,5回治療院に真面目に通った方が、完全に治ったと思ってメンテナンスせずにいたら、1年後にギックリ腰で再来院する……これ、ホントに治療院「あるある」です。

 

さて、歩くのに支障がないようでしたら、治療院に行きましょう。そのほうが断然治りは早くなります。

炎症がある時はマッサージはできませんので、

・整骨院
・鍼灸院
・マッサージ系ではない整体院やカイロプラクティック院

に絞られてくると思います。

基本的にぎっくり腰を一度で治そうと思わないでください。ひどい虫歯で行く歯医者さんのようにしっかり通って治しましょう。

そして、その後もしっかりメンテナンスしながら、筋肉強化してください。

どの筋肉を強化したらよいかは、痛めた部位にもよりますので、治療院の先生から指示があるはずです。ただ、基本的には腹筋のインナーマッスルを鍛えます。

日常生活では、大人になるとどうしてもお腹を緩めて背中が丸くなり、背筋ばかりが固くなっていきます。ですから、腹筋をしっかり鍛えなくてはいけません。

 

当院での治療ですが、鍼灸でも、痛い部分の鍼はササッとやる程度です。
遠隔治療で、足のツボを使用したり、子午治療をしたりして痛い部分に負担をかけないようにします。結構うつ伏せでいるのもツラい方が多いですので。

 

いきなり腰を揉んだりする治療院だけはやめましょう。
「昨日違う所に行ったら、1時間揉まれて更に痛くなりました・・・」これもぎっくり腰「あるある」です。

 

予約をする時に、しっかり自分の症状を言って、相手の説明を聞いてから予約を入れるようにしましょう。

お金も時間も労力ももったいないですので、どこでもいいから何とかして欲しい!という気持ちも分かりますが、大事な身体のためですのでしっかりと見極めてください。