不眠症(不眠、寝つき、中途覚醒)
睡眠の問題
女性に多い症状のひとつに「眠りに関する症状」があります。
負のスパイラル
ベッドに入ってから寝れない、寝てもすぐに起きてしまう、早朝に必ず目が覚める・・・など症状は様々ですが、このように不眠症を始めとする「睡眠障害」で悩んでいる方がいらっしゃいます。
不眠になると必然的に睡眠時間が短くなり、日中に眠気が襲ってきて仕事にも影響が出ます。
睡眠時間が短いため、細胞の代謝(生まれ変わり)も不十分で身体の酸化につながり免疫も落ちます。
朝起きて何もしていないのに体がだるくて重く、動くのが億劫になってきます。
このような「負のスパイラル」に陥ると、やる気も出ずに精神的な疾患にまでなる恐れがあります。
原因は自律神経
あなたは、このような悪循環に陥っていませんか?
睡眠の症状に関する原因には、「自律神経」が深く関与しています。
自律神経が乱れる日常での大きな要因は、
・人間関係などのストレス
・働き過ぎによる交感神経の昂り
この2つがほとんどです。
仕事時間が長いと交感神経が高まっている時間も長く、いざ、家に帰ってお風呂に入って寝ようとしても、なかなか副交感神経に切り替わらないために起こる症状です。
寝れるようになるためにすべきこと4選!
①寝れなくても気にしない!
起きてスマホを見たりテレビを見たりするのはNG! 寝れなくても横になって重力から解放されるだけでも疲れがある程度取れ、代謝も行われます。
焦らずに、布団の中で好きな音楽でも聞いて、リラックスしましょう!
②寝る前にリラックスタイムを作る!
入浴は必須です。お風呂で体温が上がった状態から、徐々に冷めていく過程で人間は眠気が増します。
夏でもゆっくり入浴するよう心がけましょう。そして、入浴後に自分の好きなことをする時間を設けましょう。趣味でも、お茶タイムでも、お笑い観賞でも何でも結構です。
好きなことをすることで脳がリラックスします。
③脱力しましょう!
不眠の方は首や肩のこりがあることが多いです。日常的に肩に力が入ってしまい、無意識のうちに歯を食いしばっているので、要所要所で脱力するように心がけましょう。
事務イスやダイニングのイスに座り、全身の力を抜いて3分程そのままいてください。あしたのジョーの最後のシーンを思い出して(古くて分からない!?)、首や手はだらんと垂らし、足は前に放り出し、目をつぶって「無」になりましょう。
布団やベッドではなくイスに座ってやると脱力を意識しやすいです。
④あれこれ手を出さず、とにかくストレス解消!
「規則正しい生活を」「食事の時間は一定に」「カフェインはダメ」……情報過多の世の中、不眠に関しても様々なサイトで色々な情報が発信されています。
しかし、気にしすぎもよくありません!
色々と生活を制限すると、それが自分へのプレッシャーとなりストレスとなります。
とにかくストレス解消をしましょう。お勧めは「感情放出法」です。
スポーツやカラオケで大声を出す、感動して泣ける映画などを観る、思いっきり笑える動画を観る・・・このように社会人として日常的には抑えがちな「感情」を、表に出すことはとても有効です。
「うつ状態」になることもありますので、不眠かな?と思ったら、早めに治療を受けてください。
「自分は大丈夫」と思いがちですが、うつ状態になられてしまった方は皆さん「大丈夫」だと思っていた、とおっしゃっています……。
不眠の治療
さて、「不眠症」の治療ですが、自律神経の乱れの記事でも書いていますが、自律神経にアタックできる鍼灸治療とリラックス効果のある指圧のミックスが最適です。
鍼も深く刺さず、心地よいほうが良いです。特にお灸は、自律神経を安定させるにはとても有効です。
指圧もイタ気持ちよいくらいの強さで、ゆっくり呼吸に合わせて押していきます。
1,2回の治療で完治するわけではないですが、すぐに効果を感じることができると思います。その効果が長く続くように、定期的に治療することが肝要です。
睡眠は、結果的には命に関わる大事なことです。軽く考えずに、しっかりと向き合いましょう。