産後に注意すべきこと

ご出産おめでとうございます!

 

10か月間お疲れさまでした!と、ホッとするのも束の間……忙しい日々の始まりです。

 

 

産後によくある症状

 

妊娠中にも言えますが、特に産後はホルモンの変化により今までなかったような症状が出ることがあります。

 

・授乳や抱っこによる肩や背中、腰の痛み
・ホルモンバランスによる突然の膝痛や股関節痛、だるさや微熱
・寝不足による頭痛や不眠

などなど……

 

「骨盤が開いた気がする…」なんて悠長なこと言ってられない!という方も多く来院されます。

上記のような症状が出たら、絶対我慢はせず治療院へ行くことをおススメいたします。

早めに処置することで、大事に至らずに済みます。

育児ではストレスを溜めないことが肝要ですので、痛みやつらさがあるまま子育てをしてはいけません。赤ちゃんは敏感にお母さんのストレスを感じ取ります。

 

骨盤が開く?

 

妊娠すると、母体は10ヶ月かけて赤ちゃんを産む態勢になります。よく「骨盤が開く」と言いますが、ホルモンの作用でジワジワ10ヶ月かけてゆっくり開いていくのです。

 

そして、産後は6ヶ月くらいかけて開いた骨盤が戻っていきます。放っておいても、ホルモンの作用で通常は自然に戻っていきます。

 

スタイルが気になる方は、産前に増えた体重はこの6ヶ月間で落とすことが重要です。初産ですと、最初の1ヶ月は余裕がないでしょうから、実質5ヶ月です。

 

 

産後によく、「骨盤が開いて今までのジーンズが入らなくて…」という話も聞きますが、まずは産前の体重に戻ってから今までのジーンズをはいてみましょう。

 

どうしても妊娠中は腰やお尻に脂肪がつきやすいので、ジーンズが入らないのは骨盤のせいじゃないことがほとんどです。

 

産後ストレス

 

骨盤の問題よりも、産後はストレスを溜めないようにすることが一番大事です。

赤ちゃんはとてもかわいいです。でも、2時間毎の授乳や寝不足、自分の時間が持てない、など無意識のうちにストレスが溜まっています。

 

「こんなかわいい赤ちゃんにストレスを感じるわけがない」と、自分に言い聞かせることもよくありません。ストレスはしっかり認識して対処(解消)することが大事です。

 

お母さんのストレスは赤ちゃんにも敏感に伝わりますので、不安感を与えてしまい、落ち着きがなくなることもあります。

 

この時期は、骨盤だけではなく、リラクゼーションを混ぜた「脱ストレス」の治療もとても重要です。

 

ご家族にも協力してもらい、気持ちよく育児できる環境を整えましょう。

 

骨盤矯正

 

産後に気を付けたいことは、「骨盤矯正」という言葉に騙されないことです。

矯正治療は、正直に言ってしまうと元に戻りやすいものです。そのことをちゃんと説明してくれる治療家もいます。

でも「だから回数券を買ったほうがお得ですよ!」…これが商売上手な治療家の落としどころです。

 

さきほど言った通り、基本的に骨盤は自然に戻ります。ちょっと昔までは産後に矯正なんてしてなかったのですから。

 

ただし、日常生活で骨盤を固めてしまう動作が頻繁にあると、スムーズな「戻り」を妨げてしまいますので、しっかり元に戻る「道筋」をつけてあげることは大事です。

 

日常での骨盤注意点

 

・あぐらや横座りで授乳せず、イスで授乳クッション使用がベスト
・パソコンやスマホなど、姿勢を固めることを集中してやらない
・ソファーに座ったまま寝たり、肘掛けを枕にして寝たりしない
・いつも足を同じ方向に組まない

などは気をつけるようにしましょう。

 

そして、骨盤周りの筋肉が固まらないよう動かしてあげることが大事です。

屈伸でも腰割でも腿上げでも、1日ちょっとで良いですので、意識してコマメにやるようにすると違ってきます。

ですから、骨盤矯正だけに毎週のように治療院に通う必要は基本的にはありません。治療院に行くことが、気分転換を兼ねてストレス解消になっているなら別ですが。

 

体重を戻して、お尻の筋肉を緩め、お腹や太ももの筋肉を付ける! 基本はやはりこれなのです。

 

バギーを押しながら赤ちゃんと散歩して、軽くスクワットし、腹筋をする……1日数分で構いませんのでルーティンにしましょう!

 

そして、心身ともに万全の体勢で子育てにのぞんでください! そうすれば赤ちゃんもスクスク育っていきます!